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 村上春樹の「ノルウェイの森」が公開が近いということで、雑誌に出演者や監督のインタビューが並ぶ。目につくものは全部立ち読み、とりあえずCUTとBRUTUSは買う。ノルウェイの森を読み直す。短編集も夜寝る前にひとしきり読んだりもする。1Q84も再度読み直しを始めている。分厚いインタビュー集を買い、内田樹氏の村上春樹に関する本を買い、今度出るユリイカをアマゾンで予約し、春樹訳の「ロング・グッドバイ」が文庫版で出てたので買ったりしている。僕はどこまで村上春樹を追いかけるのだろう。
 
 ウェス・アンダーソンやゴダールとかもそうだけど、「徹底した美意識」を持っている人をどんどん掘り下げる作業というのは、底というものは見つからず、どんどん気持ちのよい世界が広がっているものだと思う。そして、そういう世界に触れることというのが芸術のもつ醍醐味の一つであると思う。
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by swtgrlstrvllngbd | 2010-11-29 13:25
最近ライブとか見て思うのだけど、いろいろ見方があるなあと。
感動するライブというのはいろいろあるのだなと。

「ものすごくエネルギーを感じるライブ」
 これは自分の嗜好に合う合わないは関係がない。単純に演奏側からほとばしるエネルギーをガツンガツンと感じてしまい、それで感動する。演奏や曲に対しての真剣さ、と言ってもいいかも知れない。最近はライブを見るときは、このタイプのライブが一番感動するのかも、とか思ってる。しかしこのタイプは、何かしらの音源を手に入れて、家で何かしらのプレイヤーで聞くかと言うと、そうでもなかったりする。家で聞くCDは静かなものが圧倒的に多い。夜に仕事から帰って聞くことが多いので、まあ疲れているし必然的にそうなる。朝や仕事前はそれに比べれば少し元気なものを聞くが、エネルギッシュとは程遠いものを聞いている。この点で僕はいつも混乱することになる。だからこのタイプのライブは演劇というか、舞台というか、そういうものであるかもな、と思ってる。

「違和感を感じるライブ」
 これは良い意味での違和感である。自分の価値観の外にある音楽、とでも言おうか。「なんだこれ?」が積み重なり、気づけば感動している、みたいな。この「違和感」というのはライブを体験する上で、もしくは感動する上で重要な感情であるような気がする。これがないライブというのは見る価値があるのか、とさえ思うようになっている。自分の中の知らないスイッチが押される感覚である。違和感を感じないライブというのは、それは予定調和というか、「わかりきっているライブ」であり、そういうものはこの歳になると、もうどんな感じか既に掴めているような感じになり、退屈になり、帰りたくなったりもするのである。
 このタイプの音楽もこの歳になると家では聞かなくなる。落ち着きたいのに「違和感のある音楽」を流すほど若くはない。よってこういう音楽もライブならではの感動なのかなと思う。

「テクニカルなライブ」
 文字通り、うまいライブである。楽器の技術的なテクニックもそうであるが、機材の使い方のテクニックなども感動のポイントである。そしてこれも音楽的嗜好というのは全く関係がない。どんな音楽であってもテクニカルであればそれなりに感動してしまうと思う。
 しかしこの種も家では聞かない。楽器のテクニックに注目して音楽(CDなど)を聞く、ということがないから。家やプレイヤーで聞くときは、やはり感覚、全体的な体感覚で聞いている。よってこれもパフォーマンスというか、舞台というか、ライブならではの感動であるな、とか思う。多分激うまヘビメタバンドのライブとかあっても感動すると思うが、絶対に家では聞かない。ラジオとかで流れてきた際にはおそらく慌てて局を変えてしまうであろうw。

「音がいいライブ」
 僕は音フェチ、特にギターの音フェチであり、クリーントーンでも歪みでも、アコースティックでも、自分の好みの音であればすごい快感を覚えてしまう。あとはPAの音がよかったり。でもコレは快感を覚えるのであって、感動する、まではいかないのかな、と今思ったり。

「知っている、もしくは好きなアーティストのライブ」
 これは言わずもがな、感動するのではないだろうか。元々が好きなんだから当たり前だし、好きなアーティストや著名なアーティストが目の前で実際に演奏をしている、という感覚もある。これはミーハー的要素も少なからず含まれるとは思う。ティーンエイジファンクラブのライブなんかは、それはそれは感動しましたし。


 逆に言えば、上記のどれにも当てはまらないというのが、「あーダメだ」「はよ終われ」と思うバンド、アーティストなのではないかと思う。そして上記に「好きなジャンルの音楽のライブ」というのは加えていない。好きなジャンルであってもおそらく、上記のどれかに当てはまっていないと感動はしないと思う。「それならCD聞いた方がいい」と思った時点でそのライブはダメだと思う。良いライブというのは「ライブでないと」感がたんまりあるものなのかな。そんな結の論。
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by swtgrlstrvllngbd | 2010-11-24 04:27
ただ単に「めちゃくちゃ」感動したので、そのまま文章を貼付けようかと思ったが、長いので、リンクを貼ります。またまたまた内田樹先生のHPより。

階層化する社会について

「私には知らないこと、できないことがあります」
「教えてください」
「お願いします」

こればかりではハッキリ言って、「学生」(今の学生はこれすら持ち合わせていない、と内田さん言いたそうだけど)であり、今の職業上いかんので、うわべ以外はこの精神で。
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by swtgrlstrvllngbd | 2010-11-15 23:11
おかんから着信+留守電が。わたくしはうたた寝してて気づかず。

それ見た瞬間凍りつく・・。「まさか」の言葉が脳内を駆け巡り、指が震えだす。
留守電を聞く。
「今日病院に行ったらすべてチューブが外れていて、歩けるようになりました。とりあえず順調です」とのこと。
ぷしゅーーーーーー

あー。これから俺はおふくろや姉のこういった行為に毎回動揺してしまうことであろう。
毎回「まさか」と思うことになるのだろう。
そういうことに、今日、ってかさっき気づいた。
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by swtgrlstrvllngbd | 2010-11-07 05:02
こういうブログもたまに読み返したりして、「この時ああだったな」とか思うときもあるので、やはり記しておこうかなと思う。ちょうど写真のような感じで。

 姉から動揺した声で、父が温泉で動けなくなって小倉記念病院に運ばれた、という話を聞く。姉は別の場所におり、母からそうケータイに留守電が入ってたそう。母に電話は繋がらず、姉も詳細が分からず、とりあえず次の連絡を待った。
 とにかく一時は死ぬ一歩手前であったことが判明し、北九州に戻ることに。年2回の大イベントである大きなテスト会を差し置いて(上司は「帰った方がいい」の一点張りだった)。
 全身管を通され、補助の心臓が入っている父と対面。不思議とそこまでショックはなかったが、何か声をかけようとするも「優しい言葉」が口から出ない。「温泉につかり過ぎだよ」とかそんな言葉しか出ない。
 あらゆる父と息子がそうなのかも知れないが、昔から優しい言葉を掛け合うような関係ではなかった(というか、うちの家族全体がそうである)。だからと言って、こんな全身管が通された父に対しては何か温かい言葉でも掛けてあげれば、ともう一人の自分が頻りに語りかけてくるが、どうしても口から出ない。父の方は、当たり前かも知れないが、「帰ってこんでもよかったのに」と言う。

 翌日医者から詳しいことを聞く。血管の様子を動画で事細かに見せてもらう。とにかく動脈硬化で血が血管を通ってない。心臓も弱いので、さらに通らない。通らなすぎて、自然にバイパス血管が出来ていたらしく、その一本のお陰で「今生きている」とのこと。つまり「これが無かったら亡くなっていました」と。
 とにかく緊急カテーテル手術でなんとか重要な2本の血管を復活させ、そして今生きているし、この病院は心臓病の権威である小倉記念病院だ。プロフェッショナルでも出てきて院長が茂木とああだこうだ話してた。そして外科手術である血管のバイパス手術が唯一助かる道であると言われる。唯一だろうが何だろうが、助かるのであれば何でもいい。外科担当からの話は、金曜(これ書いている数時間後)に行われるらしいし、「息子さんも是非その場にいて、執刀医からの説明を受けて、疑問があればしてください」とのことだが、こちらにも仕事があるので、そして財政的にと体力的にそんな宮崎福岡間を往復する余裕は無いので、説明を受けるのは母と姉に任せ、説明を受けた後気になるであろう質問事項をメールで送る。

 手術はいつか分からないが、説明によるとほぼ100パーに近い確率で成功すると。でも復帰には結構時間がかかると。したがって、姉と母のほうが心配だ。父のことに加えて、新しく店を出す準備もある。物を運ぶといった物理的な仕事もいろいろと出てくるだろうと思う。女しかいないことの漠然とした不安もあるだろう。
 「なんでこんなときは俺は宮崎にいるのだろう」。それを考えると不思議であるし、神様は何を考えてこんなやりにくい状況を作り出しているのだろうか。思念だけが渦巻き、表現が出来ない状況は地獄でしかない、と村上春樹も羊をめぐる冒険で言ってたではないか。

 親父との面会のときにかけた優しい言葉と言えば、別れ際に言った「んじゃ頑張って」だけ。そしたら「ありがとうね」だって。言葉は少ないけど、何かあれば行動する準備は出来ておりますので「頑張って」。
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by swtgrlstrvllngbd | 2010-11-05 04:45